一言で表せば、騙されるやつが悪い、という世界が現状の仮想通貨界です。
少し厳しい言い方になってしまいますが、仮想通貨やNFTという領域は思っている以上に不親切で、不条理が跋扈し、欲望も悪意も剥き出しのまま闊歩している世界です。
すべての情報に絶対はないですし、どの情報を信じてどう行動するのかも含めて、全てが自己責任で完結する世界観です。自分に落ち度のあるセルフGOXは勿論のこと、自分には一切の落ち度がないと考えられる事象ですら、誰も保証も心配もしてくれません。
株の世界ではめ込まれたとか、煽りやに騙されて資産を失ったとか、そんなことで文句をいう価値観だと全くもって通用しないと考えて下さい。具体的にどれくらいの理不尽さを想定しておく必要があるのか、株を例に話をします。
例えば、ある銘柄の株を購入していて含み益が出てきたので売却したところ、その瞬間に突然取引所が閉鎖して全資金が消えてしまったりします。文句をいうべき運営に連絡などつきません。さらに、確定した運用益に対しては、容赦なく税金を課せられ、一括で払えないと鬼のような年利の負債が確定します。状況を説明したところで、そんな取引所を選択したあなたが悪い、となってしまいます。
多少脚色している部分もありますが、少なくとも良く調べもせず、自分が今どういうリスクをとっているのかも認識していないと、一撃で人生設計を破綻させかねないダメージを簡単に負えてしまうというのは事実だと思います。
今はまだ不完全で危険があるからこそ、適切に振舞いやってはいけないことをしなければ、安全で整備された環境の投資対象よりも大きなリターンが得られるとも言えます。
そして、もっと大切だと思うことは、厳しい環境で生き抜くだけのサバイバル能力を鍛えることができるという点です。厳しい環境で効率的に鍛え上げた能力は、間違いなく将来の自分の立ち位置を盤石なものにする可能性を高めるはずだと考えているからです。
最後に一番大切だと思うことが、あくまで私自身の感想ではありますが、いかに現在の環境が整備されていて、安心して暮らせる仕組みが整っているのかということに、深い感謝の念が湧くということです。
長々と書きましたが、めっちゃ調べて自分のとれる限界リスクを先にがちがちに固めきった上で、全て溶けてもいいやという思いで突っ込んでいくのが正解だと私は考えています。活きた金は生きた経験になり、致命傷さえ喰らわなければ、いずれプラスに転ずると信じているからです。
ちなみに、致命傷は人によって定義がかなり違うので、必ず自分の基準で自分の責任で決めきる必要があるとは思います。死ななければOKという人もいれば、雨風が凌げる生活は必須と考える人もいれば、ある程度裕福な暮らしは確保しておく必要があると考える人もいるからです。
是非ハイリスクハイリターンの世界に来てみて下さい。
その際に、必ずハイリスクハイリターンの意味を深く考えて下さい。
大きく資産が増えていることを想像したときには、必ず、betしたもの全てを失う想像も掻き立てて下さい。
全ての準備が整えば、あとは死力を尽くして、天命を待つのみです。
最後までご覧いただけた方は、否定的な意見の中をかき分けて読み進めることが出来た方なので、特に心配はしていませんが、これを機に仮想通貨を触ることにしたとしても、その後の全ての結果はご自身でのみ受けとめて下さい。
もともと元来、仮想通貨に限らず、全ての行動の主導権はご自身にあり、結果に対しても全てご自身で受け止めるということが、この世界の原理原則です。例外はありません。
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