MetaMask(メタマスク)のキュー詰まりの解消方法

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 解説をするような記事を書くつもりがなかったのですが、同様の症状を日本語で解説しているブログが簡単に見当たらなかったので、私の経験をメモしておきます。

・はじめに
・この記事を読んで解決する症状について
・症状の切り分け方法
・結局何をすればいいの
・MetaMask(メタマスク)で絶対におさえておくこと

はじめに

 この記事を参考にしていただくのは嬉しいですし、情報をここから広めていただくことも全く構いませんが、あなたの資産についての責任は一切持てないことは最初に断らせて頂きます。本記事の内容に誤りがある場合も含めて、一切の作業はご自身の責任でもって実行ください。

この記事を読んで解消する症状について

 詰まっている状態は大きく分けて、以下の2通りがあると思いますが、今回は2つ目の状態を解消する方法について解説します。

  1. トランザクションは走っているけれど、処理が実行されずに詰まってしまっている状態
  2. トランザクションが失敗して実際に走っていないけれど、メタマスク上ではアクティブキューに残ってしまっている状態

 1つ目の状態については、検索すると色々な解決方法がヒットしたので、今回は割愛します。

 なお、今回私がトラブって、実際に解消したの通常のイーサリアムネットワークではなく、スマートチェーン(BSC:バイナンススマートチェーン)となりますが、構造自体は同じなのでどのネットワークでも問題が解消する可能性は高いと考えています。

症状の切り分け方法

 上記の1と2の症状の切り分け方ですが、問題となってキューに溜まっているトランザクションについて、ネットワークのスキャンを開けば分かります。
 問題を起こしているネットワークがスマートチェーンならBSCスキャンになりますし、イーサリアムメインネットであればETHスキャンになります。

 飛び方はメタマスクのアクティビティのタブを開いて、問題の起きているキューをクリックします。列上であればどこでもOKで、下記の画像の例なら赤枠内をクリックすればOKです。

 すると以下のような画面が立ち上がるので、赤枠で示した箇所をクリックすると、そのトランザクションの記録が、ネットワークスキャン上で確認できます。

 開いたネットワークスキャンの画面を確認して、トランザクションの情報がブロックチェーン上に刻まれている状態であれば、1の状態であり処理のキャンセルや高速化を試していく形になります。
 一方で、下の画像のようにトランザクションがブロックチェーン上に刻まれてない状態であれば、2の状態であり、処理のキャンセルや高速化(1の症状の対処法の1つ)が「資金が不十分です」といって蹴られてしまったりします。

結局何をすればいいの

 結論を先に言うと「アカウントのリセット」をすればOKです。わざわざメタマスクを削除して、リカバリーフレーズで復元させるというリスクを取る必要はありませんでした。

 ただし、メタマスクを使用する以上は、リカバリーフレーズの保管と各ウォレットの秘密鍵の保管をするだけでなく、1回は自分が考えている手順で実際にメタマスクを復元して成功することを確認しておいて下さい。
 何が起きても大丈夫というところをおさえきってから、リスクの少ない方法を上から順番に試していくのが鉄則です。

 「アカウントのリセット」では、現在表示しているウォレットで接続しているネットワークの、メタマスク上のトランザクションログをクリアします。
 これが2の状態で有効なのは、実際のブロックチェーン上に問題となるトランザクションが刻まれていないので、あとはメタマスク上での詰まりを解消すれば良いからとなります。

 具体的な方法は、まず下の画面のように右上の自分のウォレットのアイコンをクリックし、出てきたプルダウンから「設定」をクリックします。

 そうすると、以下のような各種設定画面が出てくるので、「詳細」のタブを開き「アカウントのリセット」をクリックし、実際にリセットすればOKです。
 この時に、キューの詰まりが発生しているウォレットで、実際に詰まっているネットワークにつないだ状態でやらないと効果がありませんでしたので、その点だけ注意が必要かもしれません。

 少なくとも私の場合は、上記の作業をすることで、メタマスクの削除と復元というリスクを負うことなく、問題を解消することが出来ました。
 もし同じような事態に陥っている場合は、1つの参考にしていただければと思います(何度もしつこくて申し訳ありませんが、全て自己責任でよろしくお願いします)。

MetaMask(メタマスク)で絶対におさえておくこと

 さて、今回のトラブルについては、上記の対処をしたことで解消することが出来ましたが、色々と手を出していく中で本当に二進も三進もいかない事態になる可能性は十分にあり得ます。

 メタマスクの開発元がごっそり持ち逃げしたり、致命的なバグが発生して一切の資金が消えてなくなるという可能性もあり得ますが、ハードウォレットと同期しておいたり、全てなくなっても問題ない余剰資金で運用し最大リスクを限定しておくなど、もう一歩踏み込んだリスク管理の話なので一旦横に置いておきます。(横に置くだけで、めっちゃ重要です!)

 今言及しておきたいのは、セルフGOX系への対処として最低限絶対にやっておくべきことで、殆どの方はウォレットを作成した時点で、資金を入れる前に徹底していると思いますが念のため。それは

  • リカバリーフレーズの保管
  • 秘密鍵の保管

です。
 これらが何よりも重要で、逆にこれさえしっかりとおさえておけば、何かごちゃごちゃしても、既にトランザクションを誤って走らせてしまった系以外は、どうにかなります。

 逆に言うと、上記の情報が第三者に渡ってしまった時点で、全ての資産は一瞬で抜かれてしまうので「確実な保管」と「確実な保護」をセットにして徹底してください。

 今回は以上となります。冗長な部分もありましたが、最後までお読みいただきましてどうもありがとうございました。
 少しでも困っている方の助けとなれば幸いです^^

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