日本株 週次報告 2021年11月8-12日

【最新ポジション】
<買いポジション>

・エニグモ：ニッチなEC商品のプラットフォームのシェアを広げており、グローバル市場も順調に進出出来ている。ビジネスモデルも高利益率であり、財務体質も非常に健全。売る理由が見当たらないので保有を継続。Qごとの業績の振れがあり、需給を悪化させてしまう要因を作っており、実際に需給状況は良くないのは認識しているが、冬の時代も付き合っても良いと思える銘柄なので、四半期決算の内容が根本的にまずいことにならない限りエグジットしない。

・ストライク：3Qの決算で一時的な鈍化傾向があったが、単純に大型案件が4Qに集中しているだけで、通期業績は問題ないと判断した。一方で株価は調整に入ったので、買うタイミングを計りながらインしている。10/29発表の決算は非常に良いものであり、同業他社と比較してもまだ割安水準かつ高成長を継続しているので、しばらく握りつぶすつもり。日本M＆Aやベイカレントを目指して頑張ってほしい。

・Sun Asterisk：割高であることは十分認識しているが、長期の調整がようやく終わった兆しがあり、需給状況も良化している。加えて、アジア圏のデジタル人材とタッグを組んでNFT事業への参入も発表しており、第2第3のアクシーインフィニティーの誕生に絡む可能性もあると考え非常に期待している。11月10日の決算も悪くない内容であり、Gamifiの隠れ本命としての方向性もブレていない上に、需給状況が良いので、少々割高のPERは許容して保有を継続する。

・エアトリ：コロナ禍で大ダメージを被る業態であるにもかからず、迅速な経営判断で売り上げを絞って、赤字を縮小するどころか利益率を逆に伸ばしてきた手腕に感銘を受けた。アフターコロナ銘柄として短期で入った層が抜ければ、調整が終わってこれ以降で3000円を割ることはない可能性が高いと判断してポジションをとっている。
11月12日の決算について、数字は非常に悪かったと言わざるを得ない。ただし、資料の内容を見る限り恣意的に損失を期内にまとめた結果だったり、来期の予想を向こう1年コロナで旅行が元に戻らないベースで出していたりと、根幹の部分では特に問題を感じなかった。懸念としては今期の業績予想の時点で折り込んでくれなかったという雑さと、投資分野で上手くいっていないものが今回分だけでなくどれだけあるのかという点である。ただ、あれだけの悪決算を出したHISが悪材料出尽くしと、ほぼ確実にくる旅行復活を見据えて、決算後の値動きがGDからひたすら上昇だったので、月曜日に投げ売ることはしないことにした。

・グリー：メタバースが注目を浴びる前から、ずっとこの領域について言及してきた会社であり、資本力が非常に盤石であることから、製品として形になるところまでしっかり持ってくることが出来ると判断した。自己株取得直後の1回の調整が最短でのインのタイミングだったので、若干遅れていることは認識しているが、一方で出遅れ銘柄で波乗りしにいくよりは、太い1本を握りしめる戦略をとることにした。現物である程度の期間ホールドするのであれば、まだ初動のうちと判断している。11/5の決算は特に何も問題ない内容かなという印象。

・AKIBAホールディングス：過去迷走してきた経緯のある企業だが、現在はフラッシュメモリや通信インフラ関連を主軸としている。この会社の評価の軸は、通信インフラ関連事業で5G拡大と3G移行の恩恵をどれだけ受けられるのかの1点である。ポリマテリアル充填工法で基地局工事のシェアを独占できた場合、時価総額が跳ねる可能性が高く、ソフトバンクがほぼほぼ正式に採用する状況が見えてきたので、長期で握って思惑が実績に変わるところを取っていきたい。11月12日の決算資料を確認したところ、ポリマテリアル充填工法がソフトバンク社を顧客にトライアル⇒本運用が決定、トライアル中の知見を反映した治具の開発が完了と確実に進捗状況がアップデートされていたので、しばらく保有を継続する。

・マネックス：仮想通貨×メタバース×NFTという領域において、確実に利益を計上していける会社。サンドボックスを押し上げたりする中で、独自の経済圏を作りにいっている。仮想通貨の相場からみて、2Qでの鈍化で再調整したあたりを拾って、3Qの決算を跨ぎたいと考えていた。重たくて個人に人気の銘柄なので近い目線の株価は下がることもあると思っているが、4月からの調整相場は一旦落ちついて、割と底堅い値動きになると予想している。しばらく保有を継続する。

<売りポジション>

・住友商事：商社系の決算跨ぎで、下方向の期待値の方が高いことから投機的にインした。半量は既にエグジットしているが、もう半量もそんなに持ち続けるモチベーションはない。指値にも逆指値にも引っ掛からないので、フワフワしたままになっている。もう少し値幅を縮めるかも。

・ペプチドリーム：とてもいい会社で、バイオ系なのに安定した経営が出来ているのは素晴らしいと考えている。一方で、業績や将来性に対して評価が進みすぎている印象があり、需給状況も悪化し続けているタイミングで、好決算っぽい通常の決算が発表されたと判断した。通期の業績に修正はなく、会社側のコメントも計画とおりのことで、各種プロジェクトの進捗状況にもサプライズはなかったからである。加えて当企業の4Q毎の決算ははっきりと凸凹しているのは過去からも明白なので、今回の決算後に買い出動する層は、2Qまでの数字で心配になっていた層だけかなと考えている。

【11月第1週トレード履歴】
<イン>

・AKIBAホールディングス：ポリマテリアル充填工法で基地局工事のシェア獲得について、思惑が実績に変わるところを取りに行くつもりでエントリータイミングを狙っていた。決算前にインした理由は、2Qの決算が少々悪かろうが下がるリスクは大きくない値位置と需給状況と判断している一方で、同時に出される決算資料説明でサプライズな内容があった場合に買場を失うリスクの方が大きいと判断したから。11月12日の決算資料を確認したところ、ポリマテリアル充填工法がソフトバンク社を顧客にトライアル⇒本運用が決定、トライアル中の知見を反映した治具の開発が完了と確実に進捗状況がアップデートされていたので、しばらく保有を継続する。

・マネックス：仮想通貨×メタバース×NFTという領域において、独自の経済圏を作りにいっている。2Qの業績は低迷し3Qは盛り返すのは仮想通貨の相場を見ていればわかっていたので、2Q決算発表後底打ちした時にエントリーするつもりでいたが、大型の材料で跳ねてしまったのでその急上昇の押し目を狙ってエントリーすることにした。需給状況が良いとは言えないので、今後の相場の雰囲気次第ではさらに調整を挟むことも考えているが、特に急いで安売りするつもりはない。

・ペプチドリーム：業績や将来性に対して評価が進みすぎている印象があり、需給状況も悪化し続けているタイミングで、好決算っぽい通常の決算が発表されたと判断した。通期の業績に修正はなく、会社側のコメントも計画とおりのことで、各種プロジェクトの進捗状況にもサプライズはなかった点を踏まえて、2800円を強烈に上抜けてくる余地は小さいと判断した。投機的なポジションなので、損切りラインを決めたら、びた一文動かさずにトレードする。

＜エグジット＞
確定損益：± 0円。

エグジットした銘柄はなし。
今週は株以外に時間を割くことが多かったので、スイング枠での出入りが少なかったため。
仮想通貨の優先して処理することが完了し次第、時間を割ければと考えている。

【気になった銘柄/来週ウォッチする銘柄】
　現在ポジションを持っている銘柄以外は今のところなし。
　仮想通貨回りが落ち着き次第、株にもリソースを投入する予定。

【振り返り】
　今週は週末の株の調査や、日時での株への取り組み時間が取れなかったので、スイングやワンナイトのトレードはしませんでした。保有の銘柄の情報だけ追って、エグジット要否だけ判断していた形となります。

　金曜日にまとめてポジションをとった銘柄は、ずっと前から様子を伺っていた銘柄であり、新たに調査をする必要なく、直近の資料に目を通すだけで最終判断がついた銘柄となっております。
　スイング的な目線は売りポジションをとったペプチドリームだけであり、この銘柄についてもエントリーエグジットの経験があったので、ある程度即断することが出来たと考えています。

　全体指数とはばらばらの動きをする保有銘柄が多かったですが、今ポジションを持てている銘柄については、特に目先の値動きが気になるものが少ないので、正味ほぼノートレの1週間となりました。
　資産形成全体としては、頑張って時間を捻出して、株トレードの収益機会も狙っていきたいところではあるので、来週はもうちょい株に時間がさけるように、仮想通貨関連のやるべきことを急ピッチで潰します。

　とはいえ、時間が割けないときは、無理せずノートレもOKの精神で、もしチャンスがあればしっかりと狙いに行こうと思います。来週も投資が出来ることに感謝です^^